Phantom4 Proを対象としたPモードとATTIモードの違いを解説します。
Pモードとは
Position(位置)の頭文字を取っています。
GPSとビジョンシステムを使い、スティックを操作しなくてもドローンはその場でホバリングすることが可能です。
ビジョンシステムは超音波と画像データを使って機体の現在位置を維持し、屋内やGPS信号が使用できない環境での高精度のホバリングを可能にします。
これで誰でもドローンを操縦することが可能となりました。
ATTI(エイティーティーアイ)モードとは
アッチモードと呼ぶ方もいます。Attitude(姿勢)の先頭4文字です。
GPSとビジョンシステムを使用しないため、機体は風の影響を受けるとその場でホバリングしませんが、高度は気圧センサーにより一定に保たれます。
例えば前方に進むようスティックを入れて離すとそのまま惰性で動き続けます。
前進を止めるには後方に逆舵を入れる必要があります。
よってその場でホバリングするには常に逆舵(後進)を入れる動作が必要となります。
ATTIモードを使うとき
だったらPモードの操作の方が明らかに簡単だからATTIモードなんて使わずに常にPモード使っとけばいいじゃん!
となるのが普通ですがATTIモードを使うことのメリットもあります。
空撮で滑らかな動きにしたい時
ATTIモードの特性を生かし、惰性をうまく利用することで滑らかな動きが可能です。
Pモードは減速によるカクツキがATTIモードよりも起こりやすいです。
※Pモードでもスムーズにブレーキがかかるよう感度を変更することが可能です
GPSが効かない・誤作動する恐れがある場合
GPSが100%完璧に場所を特定するかというと、そういう訳ではない環境があります。
スマホで「Google Map」や「ポケモンGO」などをやったことがある方ならわかるかと思いますが
周辺に高いビルが多いような場所ではGPS電波が反射し、位置情報がずれることがあります。
これが同様にドローンでも起こり得る可能性があり、高いビルがある都心部では注意が必要です。
またかなり蛇足となり、そんな話もあるのか程度の内容ですが、有事の際はGPSとの通信がどういう挙動するかは不明です。
※例えば最近では、北の国とアメリカがゴニョゴニョしている時に、GPS(アメリカ衛星機)が国家対策で優先的に使われるようなこともあるとの噂があります。これは完全ブラックボックスなので詳細は不明です。
Pモードに異常自体発生
Pモードで操作中になんらかの理由でGPS・ビジョンシステムが効かなくなってしまったという状況です。
自分自身そういった経験はありませんが、いざとそういう状況になると焦ってしまうことは
十分想定できるので、いざという時にも最低限ホバリングができるように練習しておきましょう。
ATTIモードの練習方法
いきなり外でATTIモードの操作をするには不安だなという方は、まずは「DJI GO 4」アプリのシュミレーションで動作を確認してみることをオススメします。
また、プロポのモード切り替えでATTIモードからPモードに変更することで
GPSが効くようになるので、混乱してしまった場合やその場でホバリングしたい時は
すぐにプロポでPモードに変更できるように慣れておくと安心です。
もちろん事前にPモードでGPSを検知していることを確認してください。