仕事や旅行で、ドローンを持って遠出をすることも多いと思います。
しかし、ドローンで使うバッテリーの特性上、航空機での輸送で注意しなければいけない点があります。
今回は、飛行機で運ぶ際の注意事項をご案内します。
気をつけないと、手荷物検査時に没収なんてことも!?
さて、遠方にドローンを輸送する方法としては、下記2つがあると思いますが、
A.飛行機に乗って自分で運ぶ
B.運送会社の航空便を使う
結論から言いますと、ドローンは飛行機に持ち込めます!
まずは、Aの飛行機での輸送について…
バッテリーは、機内持ち込み厳守
ドローンで多く使われているリチウムイオン電池(リポバッテリー)は、危険物扱いとなります。
ですので、「預け手荷物」ではなく、「機内持ち込み手荷物」として持ち込むことが原則になっています。
そこでもう1つ注意しなくてはいけないのが、バッテリーの容量と個数です。
ズバリ!バッテリー容量に応じて、持ち込める個数に制限があります。
■100Wh以下 :個数の制限なし
■100~160Wh以下:2個まで
ここ最近のDJIバッテリーは100Wh未満が多いので、個数の制限なしで「機内持ち込み手荷物」として運べます。
- Mavic、Phantomシリーズ、Inspire 1(TB47)、Inspire2(TB50)、3DR Solo
↑ 100Wh未満 - Inspire 1用大容量バッテリー(TB48)
↑ 129.96 Wh
「Inspire 1」の大容量タイプのTB48バッテリーは、持ち込み可能個数が2個までと制限があります。TB47タイプは、99.9Whと制限ギリギリですが、制限はありません。
また、同じ大容量タイプでも、Phantom4の場合は、100Wh未満なので個数制限がありません。
※ただし、持ち込み制限は航空会社や地域により異なる場合がありますので、航空会社または目的地の規制当局にお問い合わせください。
飛行機に持ち込めないものとして、政府からの注意喚起のページがありますので、詳細については下記ページをご覧ください。
政府広報用のサイト「安全な空の旅のために」
バッテリーは、預け荷物には入れず「機内持ち込み」するという事が分かりました。
では、機内に持ち込む際の注意点を見ていきましょう。
機内に持ち込む場合の注意点
「バッテリー入ってます!」と自己申告
手荷物検査の時、X線チェックをしますので、ドローンである事・ケース内にバッテリーが入っていることは必ず発見されます。
係の方の容量チェックの指示が入った場合、バタバタしないように賢く対応したいものです。
自分の荷物の中に雑多に押し込んで入れていると、取り出す時に時間がかかりスマートではないですね。
必ず質問や確認が入るとは言い切れませんが、事前申告するとスムーズだと思います。
端子を絶縁保護
DJIから出ているインテリジェントバッテリーは、あまり必要がないとは思いますが…
トイドローンバッテリーなど、配線コネクター部分の端子をテープなどで絶縁保護をしてあげるとなおベターとのことです。
さらに、万が一の発火に備えて、防炎バッグに入れると、安全対策としては満点に近くなるでしょうか。
― バッテリーの持ち込みだけを書きましたが、ドローンのケースごと機内に持ち込むのが1番機体に優しいと思います。
DJIから出ているシェル型バッグや、セットで付いてくる発泡スチロール製のキャリングケースは、頭上の荷物棚にもスポッと入りますね。
※本体以外の備品が多くまとめて運びたい方は、ケースが大きくなるので、預け荷物対応となります。その場合は、防水性の頑丈なハードケースを使いましょう。
※航空会社のよってて持ち込みの最大サイズが違いますので確認が必要です。
最後に、B.運送会社の航空便を使う!についてですが…
航空便 輸送で、ドローンバッテリーは運べない!
運送会社に依頼したいと思っても、受け付けていないところが多いのが現状です。
最初に書いた通り、ドローンのバッテリーは危険物扱いのため、航空便を利用しての輸送ができません。
そのため、船便を使用しての輸送になるため日数が多くかかってしまいます。
日程が決まっている方は、早めに運送会社に問合せをしておきましょう!
過去に知らずに、運送会社に依頼してドローン(バッテリー込み)を沖縄に送ったことがあったのですが、営業所の方から「プロペラのような物が見えます…ドローンですよね?不船便になりますが大丈夫ですか?」と電話がかかってきて、断念した事があります。
X線検査で分かるのでしょうね。(泣 失礼しました…)